A/Bテストの前にやりたいユーザビリティテストの7つのポイント

公開日: : コラム

A/Bテストを始める前にやるべき2つのことでも触れましたが、A/Bテストを始める前にはまず仮説を立てる必要があります。ユーザビリティテストを行うことで、その仮説を立てるために、できるだけ正確で有用なデータを取得しましょう。その際に気をつけたい7つのポイントをご紹介します。

1.正しいテスト対象者を選ぶ

例えばテストするサイトがSEOのサービスサイトで、マーケターを想定ターゲットとしている場合、技術的なことを何も知らない女子高生をテスト対象者に選んだとしても有用な情報は得られません。きちんとサイトの想定ターゲットにマッチしたユーザーをテスト対象者に選びましょう。
また、個人的に親しい人をテスト対象者にするのも避けましょう。なぜなら、サイトの悪いところを上げて欲しいとお願いしても遠慮してなかなか本音を言えないことが多いからです。ユーザビリティテストはユーザーがどこでつまづいているのか、どこを使いにくいと感じているのか、といったところを知るのに非常に重要なので、悪いところを指摘してもらえなければ何の意味もありません。

2.異なるペルソナでテストする

通常の場合、ターゲットとなるマーケットが完全な単一のペルソナで構成されるわけではありません。性別・年齢・職業・などさまざまなバックグラウンドがあるはずです。そういった異なるペルソナのユーザーでテストをすることが必要です。
例えば高齢のユーザーがドロップダウンメニューの操作に戸惑ったとしても、他の年齢層では何の問題も無く操作ができるかもしれません。しかしこれが高齢層のユーザーがターゲットとして重要なビジネスであれば、これはクリティカルな問題です。

想定されるターゲットの中で異なるペルソナを設定し、それぞれのセグメントでテストをすることで、各セグメントのユーザーニーズを把握できます。それらのニーズを全て包含できるようなサイト作りを目指すのが理想的です。もちろん全てのニーズを満たすことは容易ではありません。優先順位をつけて対応していきましょう。

3.使う言葉に気をつける

テストを行う際に、ユーザーに対して使う言葉の使い回し一つで、意図せずユーザーの回答に影響を与えてしまう可能性があります。
例えば「このサイトは私が一生懸命時間をかけて頑張って作ったんですが、良い点と悪い点を挙げて下さい」なんて言ってしまうと、これは要するに「頑張って作ったんだから褒めください。けなしてほしくないんです。」と言ってるようなもんです。これはちょっと極端な例ですが、こういう場合は私情を入れずに「このサイトで何か気づいたことがあったら、感じたことをそのまま遠慮せずに言ってください」などのような言い回しにすべきです。

あるいはユーザーにやってもらうタスクの設定の仕方についても気をつける必要があります。例えば、ユーザーがお問い合わせの電話をする前にライブチャットのサポートを探せるかどうかをテストしたい場合、「ライブチャットサポートを使って問い合わせしてください」というタスク設定はNGです。これはライブチャットサポートへのナビゲーションを探せるかどうか、というテストをしたい場合は良いのですが、問い合わせの電話をする前にライブチャットサポートへ連絡できるかどうかをテストするのであれば、「何か問い合わせをしたい場合、どうしますか?」というようなタスクの設定にしなければなりません。これにより問い合わせまでのユーザーフローを確認することができます。

何をテストしたいのかということをきちんと再確認した上で、ユーザーに誤解を与えないような言葉遣い、タスク設定をしましょう。

4.テストの順番・構成をきちんとプランニングする

質問1:「猿は好きですか?」

質問2:「何か1つ有名なフルーツの名前を挙げて下さい」

こんな質問の仕方をした場合、「バナナ」と答える人が増える可能性が高まります。「何か有名なフルーツの名前」を知るためにテストをしている場合、これではかなり結果が歪んでしまいます。
このように、前の質問がその後の質問の回答に影響をあたえることは多々あるため、前後の質問の内容に気をつける必要があります。

5.結果を数値化する

ユーザーの意見を聞く場合、「はい」「いいえ」で答えるような質問の仕方ではなく、1~5などの数値化をできるような質問の仕方にします。
例えば、「コンテンツは分かりやすかったですか?」という質問をする代わりに、「コンテンツについてどう思いましたか?」
1.読む気もしなかった
2.ほとんど理解できなかった
3.あまり理解できなかった
4.1~2箇所ほど分からないところもあったが、ほとんど理解できた
5.完全に理解できて分かりやすかった
というような選択肢から回答する形に変えます。
このように数値化をすることで、より仮説構築につながりやすい有用なインサイトを得ることができます。あるいは、テストにかかった時間やエラーの数などの数値を記録しておくのも良いでしょう。

6.ランディングページとナビゲーションについてテストする

多くの場合、ユーザーはウェブサイト全体の意見に関し、最初に訪れたページ(ランディングページ)を基準にして考える傾向にあります。そこでまず、ユーザーが最初に見るランディングページの「5秒テスト」を行います。ユーザーに当該ページを5秒間だけ見せて、その後以下の質問をします。

・何に関するウェブサイトでしたか?
・最初にクリックしたくなったのはどこですか?
・ランディングページで何か覚えていることを3つ挙げて下さい

これらの質問に何も答えられなかったら、相当ページを改善する必要があります。

また、ナビゲーションについてもテストをしましょう。

・全カテゴリにおいてメニュー等に使われている言葉が理解できたか
・探している商品を探すことができたか
・ナビゲーションにおいて他のオプションの提案があるか

などです。

7.決済やフォームについてテストする

通常は決済やフォームの入力が一番コンバージョンに近いポイントだと思います。これらについて、使いにくかったところなどがないかを以下のような質問で確認してみましょう。

・決済やフォーム入力のプロセスにおいて、どこか分かりづらいところはなかったですか?
・面倒に思った点はありますか?
・入力フィールドにおいてどこかつまづいたところはありますか?
・もう一度使いたいと思いますか?

まとめ

上記のようなポイントに気をつけながらユーザーテストをすることで、仮説を立てるために有用なデータが色々取得できると思います。しかし、あくまでもテスト参加者は非常に小さな母数であり、テストの結果が必ずしも統計的に有意とは限りません。これを更に精度を高めるためにA/Bテストを行いましょう。

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